SPAセミクローズド温室
近年、これまで経験したことのない異常気象が頻発し、安定生産を実現するための高度な環境制御型施設への期待が高まっています。
なかでも、人為的にCO2濃度を高めて光合成を促進し、増収を実現するCO2施用技術は、最新の施設園芸におけるキーテクノロジーとして急速に普及しつつあります。
そこで私たちは、この技術を最大限に活かす「SPAセミクローズド・パイプハウス」の社会実装を進めております。
本ハウスでは、空調室から送り出した空気および戻ってきた空気のCO2濃度差と送気風量から、ハウス全体の光合成速度をリアルタイムに計測が可能です。
日射変動下でCO2濃度を操作しながら計測することで「日射・CO2応答モデル」を構築し、CO2施用による増収効果を即時評価可能としました。
さらに、換気によってハウス外にでていくCO2を考慮したコストモデルと組み合わせることで、利益を最大化する最適CO2濃度を一意に決定できます。
環境省プロジェクト(令和4年度地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業スピーキング・プラント・アプローチ型環境制御を組み込んだセミクローズド・電化パイプハウスの開発)の成果を社会実装したものです。
資料提供:国立大学法人 豊橋技術科学大学 高山弘太郎 教授
Speaking Plant Approach (SPA)とは
Speaking Plant Approach (SPA)とは、多様なセンサを用いて作物の生体情報を計測・診断し、その結果に基づいて栽培環境を最適に制御する環境制御戦略です。
植物工場をはじめとする環境制御型農業生産の中核的な考え方として位置づけられています。